檜山 浩治 & 檜山 公美子組 インタビュー

 日本のスタンダードチャンピオンとして活躍されていた「檜山 浩治 & 檜山 公美子 組」にインタビューしてきました。


「檜山 浩治 & 檜山 公美子 組」
前全日本スタンダードチャンピオン
hiyamagumi


→いつダンスを始められたんですか?
お二人:
 大学で同じサークルで始めました。同回生で大学で組み始めてからはずっと一緒にダンスしています。まぁ、最近はあんまり一緒にはやってないですけど(笑)
→一番好きな種目は何ですか?
檜山浩治先生(以下、浩治):
 見るのはどれも好きですけど、踊るとすればスローが好きかな。
檜山公美子先生(以下、公美子):
 私もスローが好きです。
→競技ダンスから引退された今、現役時代を振り返ってみて、反省するような点や、思い残した点がありますか?
浩治:
 私は有りますね。引退すると、どんな選手でも多少こうしておいたら良かったなと思うってのは有ると思う。でも、そのことに、現役のときにどれくらい気がつけるかってのが、現役にとっての勝負だと思う。現役で、どのくらい多くのことに気がつけるかっていうのが大切なことだと思う。でも、現役の時に気がつかないことなんて一杯あると思うのね。もちろん今でも気づいていないことはたくさん有ると思うけど(笑)。
 その中で、もっとこうしておけばよかったって後悔するか、自分は精一杯やったから気づけなかったのはまぁしょうがないとするか、ってのは人それぞれ有ると思うけど。まぁ、僕はちょっと反省するところがあるかな。
ハヤト:
 もしそのころに帰って自分に何か言えるなら、言いますか?
浩治:
 もうそりゃ言いますよ。「おまえそんなんじゃダメだよ!!」って(笑)
公美子:
 私はそうですね、現役時代は精一杯やってたし、引退してなおさら、やっぱり精一杯やってたんだなって思うので、まぁ、あの時に戻ってやりたいこともないし、もう戻りたくもないっていうか(笑)。今思っても大変だったと思うんで。その大変な中で出来る事はやってたかなと思うんですけど。もうちょっと気持ちに余裕を持って、もうちょっと楽な気持ちで、色々ダンスに対してアプローチ出来たほうが、良かったのかなって今は思いますけど、そのときは一杯一杯でそこまで気が向かなかっただろうなと思います。
→檜山先生は全日本チャンピオンでしたが、チャンピオンとしてのプレッシャーのようなものはありましたか?
浩治:
 「プレッシャー」と言う言葉として、自覚した事はないけども、やっぱり「責任」って言うのかな、それはあったね。これは日本の中だけじゃなくて、海外でも頑張って、自分を磨いて、日本のチャンピオンとして良い成績を収めたいって言う「責任」はあった。それを、「プレッシャー」としては自覚して無かったけど、「責任」は有るなと思っていましたね。
 今、引退してみて、こうやって競技会を見ていると、競技に対して自分がしなきゃいけない準備とか競技のスケジュールにあわせなきゃいけないとか、そういう、ある意味「プレッシャー」にはさらされていたのかな、と終わってみるとそんな気はしますけどね。
公美子:
 現役時代はあんまり思いませんでしたけどね。終わってみると実は結構あったんじゃないかなと思います。だから色々なことに気をやれなくて、気持ちに余裕が無かったんだろうなって、終わってみて初めて気がつきましたね。
→現役時代に大切にしていたことは何ですか?
浩治:ダンスだけはまじめにやると(笑)
公美子:
 スケジュールが忙しかったりしたので、健康には気をつけてましたね。
浩治:生ものは食べなかったり…
公美子:生ものは避けてたね。貝とかは絶対食べなかった。
浩治:
 どこかお食事に招待されたときでも「生ものは控えるようにしてます」って先に伝えたりね。
公美子:
 忙しいときは、何にあたるかわからないし。1週間の予定の中でいっぱいレッスンも入ってて、デモもあって、海外にも行かないといけないし、だいぶ体を酷使してたので。あと、お酒も試合1ヶ月前は飲まないとかね。
→自分たちの持ち味は何だと思いますか?
浩治:
 背が高いのもあって、シルエットは大切にしてたかな。どんなに苦しくてもシルエットを崩さないとかは思ってましたけどね。後はそうだな。ここ一番と思った時に頑張れるってのが持ち味だったかな。
公美子:
 エレガントに見えるとよく言われたので、それがいいところなのかなと思います。あと、ダンスを知らない人が見ても、「きれいなカップルね」「きれいな踊りね」って思ってもらえると良いなとずっと思っていたので、そういうところを大切にしていましたね。
浩治:
 エレガントって言う言葉に結構こだわっていたかな。ドレスとか、踊り方とか、フロア上でのしぐさとか、人目に触れるところではエレガントというのを大切にしてたかなってのは思う。
→苦手だったことは有りますか?
浩治:
 今だから色々思うけど、現役時代には、いつも課題を持って、まぁ苦手って言うのかな悪い部分をずっと良くしようとしてたんで。毎試合ごとに今回はこれをテーマにというのを決めてやってたかな。二人の向きを一致させようとかそういう技術的なこととか、精神的な問題を克服するためとかね。
→今後の目標は何ですか?
浩治:
 良い選手を育てたい。自分たちが持ってる技術とか知識とかを次の時代の選手に伝えていきたいと思う。それが目標ですね。
公美子:
 日本には、今までは1年のうち半年くらいしかいなかったんで、1年を通して選手を教えてあげるとかが難しかったんですね。学生さんもそうだし、団体レッスンもやりにくかったし、そういう意味で年間通して教えていきたいって言うのはありますね。あと、いろんなところでダンスに少しでも興味のある人がいるのであれば、楽しさを伝えていきたいなって思います。競技選手を育ってるってのも大事だし、競技選手だけじゃなくて、そうじゃない人たちにも目を向けて広くダンスの仕事をしたいなってのは有りますね。
→現役の選手に伝えたいメッセージ
浩治:
 ダンスってのは音楽に合わせて自由な体の動きをしなくちゃいけない。自由にやっていいんだけどそこに一つの決まりとして、二人で踊らなきゃいけないって言うのがあって。その二人で踊るって言うのが制約に感じるのか、そうじゃない踊りをするのかっていうのは、研究しなけりゃいけない対象だと思う。その事を深く考えて二人で踊るペアダンスを極めて欲しいと思いますね。それが競技ダンス、社交ダンスっていうか、ボールルームダンスの特徴だし面白いところだし、難しいとこだし、魅力的なところだと思う。
公美子:
 最近の選手を見ていると、たくさん習い過ぎて、すごく悩んでしまってるっていうか、迷っている選手が多い気がして、何を自分たちがやらなきゃいけないか、何が自分たちの良いところかとか、そういうことを考えて欲しいですね。それぞれ自分たちの良いところが有って、自分たちの個性があるんだけど、それを見失いがちに思うので、自分たちの良さ、個性を失わずに上手くなっていって欲しいなっていう風に思いますね。
→お二人にとってダンスって何ですか?
浩治:
 ダンスが人生なんていうのはちょっとこそばゆいんだけど、少なくともダンスが人生の95%、ほぼ100%の人生をしてしまってますね。
お二人:
 もうダンスは止められない、そういう感じですね。


インタビューにお答えくださって、本当にありがとうございました!!
これからのご活躍をお祈りしています!